第百五章

前回の投資説明会の成功は、誰の予想をも大きく上回るものだった。

それからの日々、絵里のオフィスは訪問客が引きも切らず、連日のように提携を求める企業が押し寄せてきた。

企画書を持参する者もいれば、資金提供を申し出る者もいる。中には、ただコネを作りたいだけの下心見え見えの輩もいた。

絵里と晃は二人で審査にあたった。絵里が技術評価を、晃がビジネス交渉を担当し、阿吽の呼吸で立ち回る。数日の間に、信頼できそうな提携案件をいくつもまとめ上げた。

週末、絵里は珍しく仕事を入れなかった。

蘭子と隆は叔母が連れ出してくれたおかげで、家の中はすっかり静かになっていた。

少し散歩にでも出て息抜きしよう...

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