第112章

クリスマスイブの当日。一台の黒いピックアップトラックが、雪見家の門前に停まった。

リビングで桃華と一緒にクリスマスツリーの飾り付けをしていた絵里は、外から聞こえてきたエンジン音に気づき、手にしていたオーナメントを置いてドアを開けた。

運転席から降りてきた晃は、車の後ろへ回り込み、荷台の幌をめくり上げた。

そこには、大小さまざま、丸や四角の形をした花火が荷台いっぱいに隙間なく整然と積まれていた。赤い包装紙には、金色の文字で中国語が印字されている。

助手席から飛び降りた莉々は、可愛らしい大きな箱を胸に抱え、絵里のところへ駆け寄ると、それを高く差し出した。

「絵里さん、これ、私からのクリ...

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