第13話

「雪枝が違法行為の疑いで警察の調べを受けているのは、彼女自身の問題よ。法律が然るべき裁きを下すわ。それに、あなたの子どもについては――」

彼女は言葉を区切り、その声に微かなうんざりした響きを滲ませた。

「待っていなさい。手元の仕事が片付いたら、そのうち行くから」

言い終わるが早いか、電話からは無機質なツーツーという電子音が響き始めた。

悠太はスマホを握りしめたまま、忌々しげに顔を歪ませた。

あいつ、また切りやがった。

一方、絵里は悠太との通話を切った後も、研究室でデータ処理をもう一つ終わらせてから、ようやく着替えて車で病院へと向かった。

病院の三階にある小児観察室。病室のドアに...

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