第14話

病院のVIP病室。雪枝はベッドに半ば身を預けていた。

顔色は未だに青白く、目元は赤く腫れている。その姿はひどくか弱く、痛々しかった。

ベッドの傍らに立つ悠太は、眉間に薄く皺を寄せ、秘書が先ほど届けてきた保釈書類を手にしていた。

雪枝を見下ろしたまま、しばしの沈黙が落ちる。

数分後、ようやく口を開いた彼の声は、普段よりもずっと低く沈んでいた。

「雪枝、本当のことを言ってくれ」

「君は本当に、絵里を陥れようとしたのか?」

雪枝の肩がびくっと跳ね、長い睫毛が震えた。

やがて、涙で潤んだ瞳をゆっくりと持ち上げ、悠太を見つめる。

「悠太……どうして急に、そんなこと聞くの?」

「噂の...

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