第百四十九章

悠太は軽く笑みを浮かべるだけで、何も言わなかった。

雪枝はわずかに俯き、口元に謙虚な笑みを浮かべた。

「村田教授、褒めすぎです。私なんて、まだまだ学ぶべきことばかりですから」

村田教授は手を振った。

「若いうちの謙虚さは美徳だが、過度なへりくだりは禁物だよ。アンドリューの教え子ともなれば、どこへ行っても引く手あまたの逸材だからね」

周囲の者たちも次々と相槌を打ち、雪枝の若き才能を称え、悠太の先見の明を褒めそやした。

雪枝は褒めちぎられて少し照れくさそうにしていたが、その顔から笑みが消えることはなかった。

絵里はその光景を眺めながらも、表情一つ変えなかった。

テーブルの上のグラ...

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