第150章

静まり返った宴会場に、その言葉は一言一句、はっきりと響き渡った。

その場にいた全員が、息を呑んで硬直する。

友里恵はぽかんと口を開けたまま、浮かべていた嘲笑を引っ込める間もなく、石のように固まっていた。

晃を一度見て、それから絵里へと視線を移す。何かを言おうと口を動かしたが、声の出し方を忘れたかのように言葉が出てこない。

まさか晃がしゃしゃり出て、絵里を庇うなんて思いもよらなかったのだ。

村田教授の眼差しには、複雑な色が混じっていた。

ずり落ちた眼鏡を掛け直し、スマホの画面に表示された論文のタイトルと著者情報をもう一度見下ろす。そして顔を上げ、再び絵里を見つめた。

この若者は、...

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