第201章

絵里は一秒だけ沈黙し、喉まで出かかった言葉を飲み込んだ。

「分かったわ」

直人は機嫌を直し、明日の持ち物や着ていく服についてひとしきり喋ってから、ようやく電話を切った。

月曜の朝。絵里は身支度を整え、シンプルなワンピースに着替えた。

準備が終わった途端、スマホが鳴る。

悠太が着いたのだ。

絵里はバッグを手に取って階段を下りた。外に出ると、門の前に黒のベントレーが停まっている。すでに後部座席の窓は下りており、直人が窓枠に身を乗り出して、ちぎれんばかりに手を振っていた。

「ママ、早く!」と、嬉しそうな声が響く。

絵里は車に乗り込み、直人の隣に腰を下ろした。

直人はすぐさまランド...

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