第205章

宴会場は相変わらずの熱気に包まれていた。

絵里はシャンパングラスを片手に亮二たちの輪へ歩み寄り、微笑みながら会話に加わった。

国際情勢について語り合っていた亮二は、彼女の姿を認めるなり笑いかけた。

「絵里、ちょっと聞いてくれよ。俺の言ってること、間違ってないよな?」

絵里が機転を利かせてうまくその場を収めると、重鎮たちはどっと沸いた。

悠太もまた、各界の大物たちと挨拶を交わしている。

雪枝のことが気にかかるのか、晧一は少し離れた場所から彼をじっと観察していた。

談笑しながらも、悠太の視線が無意識のうちに絵里の方へと彷徨っていることに気づく。

言葉を発していない時に至っては、そ...

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