第224章

会議が終わると、出席者たちは三々五々、会場を後にし始めた。

絵里は足早に先頭を歩いていた。何人かの実業家が声をかけようと後を追ったが、誰一人として追いつけなかった。

一方、雪枝は最後尾に残り、急ぐ様子もなく机の上のノートを片付けた。軽く襟元を直してから、ゆっくりと歩き出す。

晧一が後ろから追いつき、彼女の隣に並んで歩き始めた。

「小川さん、今夜は空いていますか? 一緒に食事でもどうでしょう。新しくできたレストランを知っているんですが、雰囲気も良くて料理も絶品なんですよ」

雪枝は微笑みを浮かべ、静かに首を横に振った。

「最近、仕事が立て込んでおりまして。またの機会にしましょう。会社...

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