第228章

どこかわかっていて聞いているような響きがあった。

雪枝はこくりと頷いた。

「ええ」

晧一は柱に寄りかかり、自嘲気味に口角を上げた。

「俺の助け、もしかしてすごく余計だったか?」

雪枝は慌てて首を振り、真剣な声で言った。

「そんなことないわ。晧一さんがいなかったら、今回の会社の問題、ここまで持ちこたえられなかった。紹介してくれたあの案件、本当に助かったの」

「本当に、心の底から感謝してる」

声は決して大きくなかったが、一言一言に誠実さがこもっていた。

晧一は彼女を見つめた。数秒の沈黙の間、その瞳の奥で何かの感情が激しく渦巻いていた。

彼は姿勢を正して彼女の前に立ち、二人だけ...

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