第230章

莉々は絵里の胸元から顔を上げると、自分の小さなポシェットから小箱を取り出した。

そして、両手で大切そうに包み込み、絵里の目の前へ差し出す。

「絵里おばさん、これ、私からのプレゼント。ずっと前から選んでたの。気に入ってくれるかな」

絵里が受け取って箱を開けると、中にはブレスレットが入っていた。華奢なチェーンにはハート型にカットされた美しい宝石があしらわれ、陽の光を受けて柔らかな輝きを放っている。

一目で本物の宝石だと分かった。小ぶりだが品質は極めて高く、相当な値が張るはずだ。

「莉々ちゃん、これは高価すぎるわ。おばさん、受け取れないよ」

絵里は蓋を閉じ、箱を返そうとした。

だが、...

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