第24話

絵里は、けたたましいノックの音で目を覚ました。

絶え間なく続くその音に、頭がガンガンと痛む。

彼女は重い頭を押さえ、疲労感を引きずりながらベッドから這い上がった。

昨夜は寝るのが遅かったため、まだ完全に意識がはっきりしていない。

ドアを開けると、そこにはすっかり着替えを済ませた直人が立っていた。小さな顔には興奮の色が浮かんでいる。

彼は顔を上げ、目をきらきらと輝かせて絵里を見つめた。

「ママ、今日、カーレースを見に連れてってくれない?」

絵里は一瞬、きょとんとした。

カーレース?

「どうして急に、そんなものが見たくなったの?」

探るような口調で尋ねる。

直人は少し視線を...

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