第30話

拓海からメッセージが届いたとき、悠太は執務室で書類に目を通していた。

「悠太、俺が何を見たと思う?」

「絵里だよ! あの晃って男と、個室でふたりきりでメシ食ってんだ!」

拓海はさらに尾ひれをつけてまくしたてる。

「しかもめちゃくちゃいい雰囲気で笑い合っててさ。あれは絶対にただの知り合いって関係じゃないね! お前、あいつに騙されてるぞ!」

悠太の眉間が、一瞬にして険しく刻まれた。

送られてきた写真に写る絵里のぼやけた横顔と、その向かいに座る男を見つめ、思わずスマホを握る手に力がこもる。

だが結局、彼は冷たい表情のまま、短い返信を素早く打ち込んだ。

「余計な世話だ」

その返信を...

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