第43話

朝の光がカーテンの隙間から差し込んでくる頃には、絵里はとうに目を覚ましていた。

ベッドに横たわったまま目を見開き、天井で輝く見慣れないクリスタルシャンデリアを見つめる。

コンコン、とドアを叩く音がして、家政婦の穏やかな声が響いた。

「奥様、お時間でございます。坊ちゃまの親子行事は九時からですので」

親子行事。

絵里は一度目を閉じ、布団を跳ねのけて身を起こした。

身支度を整え、服を着替え、階下へ向かう。

ダイニングはすでに賑わいを見せていた。

白いシャツにネイビーの半ズボンという幼稚園の制服に身を包んだ直人が、綺麗に洗われた小さな顔を覗かせながら、食卓で朝食をとっている。

絵...

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