第77章

楽しい時間は、いつもあっという間に過ぎていく。

二泊三日のサファリパーク旅行は、絶え間ない笑い声とともに終わりを告げた。

帰りの車中、絵里はすでに自身の異変に気づいていた。

頭は重くぼんやりとし、鼻も詰まっている。座席で何度もくしゃみを繰り返していた。

隣に座る莉々が、心配そうにティッシュを差し出してきた。

「おばちゃん、お風邪?」

絵里は首を横に振り、鼻声で答える。

「大丈夫よ。ちょっと風に当たっちゃっただけだから」

運転席の晃がルームミラー越しに彼女をちらりと見やり、わずかに眉をひそめた。

「帰ったら、ちゃんと薬飲めよ」

絵里はこくりと頷いた。

車が市街地に入った頃...

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