第九十一章

翌朝早く、絵里は二人の子どもを連れて出発した。

蘭子と隆はリュックを背負い、興奮しきった顔で絵里の後に続いている。

空港に着くと、ロビーではすでに晃が莉々を連れて待っていた。

赤いダウンジャケットを着て、髪を小さなお団子結びにした莉々が、絵里の姿を認めるなり駆け寄ってくる。

「絵里おばちゃん!」

絵里がしゃがみ込んで受け止めると、莉々は彼女の頬にチュッとキスをし、その後ろにいる二人の子どもへ好奇の視線を向けた。

「おばちゃん、この人たちだれ?」

絵里は紹介した。

「こっちは蘭子ちゃんで、こっちが隆くん。おばちゃんのいとこよ」

莉々はすぐに愛くるしい声で挨拶した。

「蘭子ち...

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