第14章 会社の危機

 ウェンディの声は、明らかに上ずっていた。

「会社の前の案件が、大変なことになりました! クライアントが、こっちの提出した案に重大な誤りがあるって――!」

 オリヴィアは箸を止め、顔を上げる。

「向こう、相当怒ってます。何十億も突っ込んだのに、研究開発がまったく進んでないって。法的責任を追及するって言ってきました」

「この案件、ずっとオリヴィアさんが追ってましたよね。最終案も彼女が出したものだし……どうしたら――」

 オリヴィアの顔色が、わずかに変わった。

 ブルームーン・スマートプロジェクト。

 確かに、彼女が最後まで責任を持って締めた重要案件だ。

 それも、提出前に何度も...

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