第15章 ウェンディを守る

 ウェンディは一瞬きょとんとしたあと、ぼろぼろと大粒の涙をこぼした。

「オリヴィア、どうしてそんなこと言うの? あなたが私を嫌いなのはわかってる。私があなたのポジションを引き継いで、ルカの気持ちまで奪ったって思ってるんでしょ。でも……」

 頬を涙で濡らし、しゃくり上げる。

「責任逃れしたいからって、そんなふうに私を汚さないで……! 私、何も知らないの……!」

 オリヴィアが口を開くより早く、ウェンディはルカのそばへ寄った。

「ルカ、私が仕事を引き継いでまだ1週間なのよ。覚えてる途中で、あんな重要なファイルに手を出すはずない。あなたやグループの利益を傷つけることだって、絶対しない!」...

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