第25章 帰宅して祖父に会う

「オリヴィアは来たのか? ホテルまで俺を探しに?」

 ルカが食い下がる。声音には、焦りが滲んでいた。

「来たぞ」

 ケインは腕を組み、はあ、と息を吐く。どこかやりきれない顔だ。

「俺が呼んだ。お前が酔っ払って、ずっとオリヴィアの名前を呼んでたからな。……たぶん、お前がウェンディと一緒に出てくるのを見て、帰ったんだ。引き止める暇もなかった」

 ルカの胸が、どすんと沈む。

 オリヴィアは――ウェンディと並ぶ自分を見た。しかも、妙に近い距離で。

 記憶がぐちゃぐちゃで、そこにウェンディがいたことすら思い出せない。なのにケインの言葉を聞いた途端、理由もなく心臓がざわつき、妙な後ろめたさ...

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