第27章 また彼女を置いて行った

 車が病院に着くなり、オリヴィアはまっすぐ神経科へ向かった。

 ルカが眉をひそめる。

「なんでこんなところに来る。頭でもおかしくなったのか」

 オリヴィアは白い目で返し、相手にする気もなくドアをノックして中へ入った。

 診察室にはすでにジェイソンが待っていた。ルカの姿を見て、一瞬だけ面食らった表情になる。だがすぐに医師としての顔に戻り、オリヴィアへ視線を寄せた。

「顔色が悪いね。家でちゃんと休めていないのかな?」

 それからルカを見る。責める色が、隠しようもなく滲んでいた。

 ルカは冷ややかに言い返す。

「家には使用人も家庭医もいる。十分に休んでる。あんたが心配する必要はない...

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