第41章 子供を産むと約束する

 オリヴィアは気まずさに胸がざわつき、ライナスの顔をまともに見られなかった。

 嘘は得意じゃない。こういうときは、黙っているのがいちばんだ。

「祖父さん、いま一番大事なのは休養だ。身体を治すこと以外、急ぐ必要はない」

 ルカの声も、どこかぎこちない。

「おじいさま、どうか安心して療養なさってください。私たちのことより、おじいさまのお身体が一番です」

 オリヴィアも慌てて頷き、言葉を重ねた。

 ライナスは二人の「避けている」気配を察したのだろう。疲れたように目を閉じ、ふう、と小さく息を吐く。

「年々、体がきかなくなっていく。良くなるかどうかも分からん。お前たちが子どもを授かるのを...

ログインして続きを読む