第43章 子供を求めていなかった

 オリヴィアは主寝室に戻ると、内鍵を掛け、くたくたのまま洗面を済ませてパジャマに着替えた。

 ベッドに横になろうとした、その瞬間——。

 ドアが外から押し開けられた。

 挨拶もなしに入ってきたのはルカだった。風呂上がりらしく、髪にまだ薄い湿り気が残っている。彼はベッドの反対側へ回り込み、シーツをめくって当然のように横たわると、スマホを手に角度を調整した。

「来い。写真撮る。祖父に報告だ」

 ルカが腕を伸ばし、オリヴィアを抱き寄せる仕草をする。

 オリヴィアの身体がぴくりと固まった。反射的にベッドの端へ身を引く。

「……そこまでしなきゃだめ? 並んで寝てる写真じゃ、だめなの?」

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