第45章 手術をすると聞いて

 病院へ向かう車内は、終始、息が詰まるほど静かだった。

 オリヴィアは窓にもたれ、まだ胃の奥のむかつきをこらえている。

 ルカが低い声で切り出す。

「今日の午後は予定があるんだろ。検査はひとまずやめだ。次に吐き気が出たら、すぐ病院で診てもらえ。専門医は俺が手配する」

「いらないって言ったわ」

 オリヴィアは窓の外へ視線を逃がす。

 ルカが眉をひそめ、苛立ちを隠しもせず言い切った。

「拒否はするな。お前が倒れたら、祖父が心配する。俺も面倒に巻き込まれる」

「……」

 言い返す言葉が見つからず、オリヴィアは曖昧に頷いて、それを了承の代わりにした。

 ほどなく病院に着く。

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