第46章 別の女とホテル

 ルカが振り返った。瞳に濃い探りの色が宿っている。

「何してる。前を見て運転しろ」

 オリヴィアは居心地悪そうに、握られた手を引き抜こうとした。

 だがルカはすぐには離さない。むしろ指を絡めるように、さらに強く握り込んでくる。

「オリヴィア、いいか。どんなことでも――」

 そこでいったん言葉を切り、腹を括ったように言い切った。

「俺に隠すな。わかったな」

 命令に近い口調に、心臓がひゅっと縮む。

 その強引な視線から逃げられず、オリヴィアは小さく頷いた。

「……わかった」

 ルカはようやく彼女の手を解き、何事もなかったかのようにハンドルへ意識を戻した。

 ほどなくして、...

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