第55章 謝罪

 オリヴィアは驚いて顔を上げた。ルカの整った横顔が、息が触れそうな距離にある。

 ルカは有無を言わせずオリヴィアの腰を抱き寄せる。

「俺も行く。君の同僚を見送る」

 そう言い切るなり、オリヴィアが口を開く前に、そのまま連れ出した。

 ウェンディと親しい社員たちが視線を交わし合い、置き去りにされたウェンディの元へ慌てて集まる。

「ウェンディ、オリヴィアさんとルカさん、離婚するって言ってたよね? 全然そんな感じしないけど。仲、よさそうだった」

 ウェンディはぎこちなく笑い、声だけは柔らかく整えた。

「あなたたち、わかってないのね。ここは公の場よ。体面は保たないと」

 その説明に、...

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