第60章 クビ

 オリヴィアは扉を閉め、背中を板に押しつけたまま、肩で息をした。さっき吐いたせいで、胸のあたりがまだ上下している。

 もうルカとは、これ以上なにも関わりたくない。今はただ静かに身体を整えて、1か月後、滞りなく離婚する。それだけでいい。

 それから数日、オリヴィアは意識してルカを避けた。

 そして診察の日が来た。オリヴィアは朝いちで病院へ向かう。

 院内ではジェイソンがすでに準備を整えて待っていた。

「まずエコーだ。胎児の様子を見て、ついでに子宮の状態も確認しよう」

 オリヴィアはうなずき、看護師に案内されて検査室へ入った。

 検査を終えて廊下へ出ると、ちょうど看護師が二人、立ち...

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