第62章 気持ちを見極める

 メロの笑みがぱっと大きくなった。テーブル越しに手を伸ばし、オリヴィアの手の甲をそっと包むように握る。

「よかった! やっぱり君なら、がっかりさせないって信じてたよ」

 指先は温かく、けれど触れ方はあくまで礼儀正しい。踏み込みすぎることもない。その節度が、張りつめていたオリヴィアの神経をほんの少しだけ緩めた。

「明日、秘書に契約書を持たせる。希望があれば何でも言ってくれていい。給与でも福利厚生でも、チーム編成でも、全部君の望む形に合わせるよ」

 隠しきれない高揚をにじませて、メロは続ける。

「君が来てくれたら、うちのプロジェクトは間違いなく一段上へ行ける」

 オリヴィアは口元をわ...

ログインして続きを読む