第7章 離れるな

 妊娠……? オリヴィアが?

 ルカは、どうしてもその事実を飲み込めなかった。だが、検査票は確かに目の前にある。

 オリヴィアは視線を逸らし、指先がかすかに震えはじめた。

 先に動いたのはエマだった。彼女は反射的に検査票をひったくる。

「ふざけたこと言わないで! これ、オリヴィアと関係ない。私の検査票よ!」

 声を張り上げる。焦りをごまかすみたいに。

「この前、体調が悪くて検査に来たの。オリヴィアが付き添ってくれて、そのときうっかり彼女のバッグに突っ込んだだけ。オリヴィアのじゃない!」

 エマは紙をくしゃりと握りしめると、ルカが口を挟む前に、鼻で笑った。

「そもそも、あんたと...

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