第8章 手術ができなくなった

 オリヴィアの神経が、またぴんと張りつめた。

 彼女はシーツを握り締め、平然を装って言い返す。

「……私が妊娠してること、そんなに望んでるの?」

「俺は……」

 ルカは問いを突きつけられて言葉を詰まらせ、眉間に皺を寄せた。

 その一瞬のためらいが、オリヴィアの胸を鋭くえぐる。抑えていた感情が、いとも簡単に煽り立てられた。

「もういい、説明しないで。ルカ、疑い深いの? それとも私が何か重い病気にでもなってたほうが、あなたは満足なわけ?!」

 真正面から突き返され、ルカの顔に苛立ちが浮かぶ。

 オリヴィアの心臓は早鐘を打った。

 だめ。ここにいたらだめだ。

 ルカはまだ疑って...

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