第103章

浅野家本家に到着するなり、美月は血眼になって探し始めた。

本家の隅から隅まで、考えうるすべての場所を。

一階の大広間から二階の控え室、東の離れから西の厨房に至るまで、すべての部屋の扉を開け、どの廊下も突き当たりまで駆け抜けた。

使用人たちにも手当たり次第に尋ねたが、皆一様に晴太を見ていないと首を振るばかりだ。

焦燥感に駆られ、足取りがますます荒くなる中――ふと、美月の視界に陽菜の姿が飛び込んできた。

陽菜は大広間の柱の陰に立ち、服の裾をぎゅっと握りしめている。その視線は泳ぎ、明らかに美月と目を合わせまいとしていた。

香織の娘、陽菜。

その怯えきった様子を見た瞬間、鋭い針のような...

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