第11章

亜紀は帰宅した後も美月のことが気がかりで、香織に何か嫌がらせをされなかったかと電話をかけてきた。

美月が包み隠さず打ち明けると。

亜紀はたまらず舌打ちをし、声を荒らげた。

「美月! さっさとあんなクズ男と離婚しなよ! 別れたら一緒に起業しよう。あんたの才能と実力があれば、あんな浅野グループになんてしがみついてるよりずっとマシでしょ!?」

「こっちは本気で言ってるんだからね。ちゃんと考えてよ!」

美月は親友の気遣いに感謝し、その提案も悪くないと思い、真剣に考えるよと伝えた。

電話を切り、子どもを寝かしつけた後、彼女は身支度を済ませてベッドに入った。

彼女は知る由もなかった。

午...

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