第22章

美月はスマホを握りしめ、道端に立ち尽くしたまま、亜紀からのメッセージを思わずもう一度見返した。

何度も、何度も。

ようやく指を動かして返信を打つ。

『亜紀、本当にありがとう。晴太の病気が治ったら、一年分のご飯をご馳走するね!』

亜紀からの返信は秒だった。

『一年じゃ足りないよ! 最低でも三年! しかもミシュラン星付きね!』

美月はふふっと笑って首を横に振り、『わかった』とだけ返してスマホをポケットにしまった。

……

ベイサイドヴィラに戻り、靴を脱いでリビングへ足を踏み入れる。

ローテーブルに目をやり、ふとあの離婚届のことを思い出した。

前回、晴人の書斎に置いておいたはずな...

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