第32章

美月は彼女の白々しい態度を見て、危うく吹き出しそうになった。

笑いを噛み殺し、美月は芝居に付き合う。

「ええ、面接に来たの」

香織の目がぱっと輝き、口元の笑みがさらに深くなった。

予想通りだ。

美月は最近、どう見ても行き詰まっていて、手当たり次第にいろんな会社へ面接に行っているに違いない!

「それじゃ、頑張ってね」

「五島グループは要求が高いけど、あなたのキャリアならきっと大丈夫よ」

「私はね、ビジネスパートナーとして五島グループに来たの。五島社長ご本人から招待されてね……」

「ありがとう」

美月が真剣な口調で答えたため、香織は自分の推測が正しいとますます確信した。

こ...

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