第34章

晴人は晴太を抱きかかえたまま、自分の車へと向かった。

道中ずっとパパの胸に抱かれ、晴太の小さな顔には隠しきれない喜びが溢れている。

パパにこんなに長く抱っこしてもらうのは、これが初めてだ……。

晴人の横顔をそっと盗み見ては、慌ててうつむき、その肩に顔を埋める。小さな手でシャツの襟をぎゅっと握りしめていた。

「晴太」晴人は彼をチャイルドシートに座らせ、シートベルトを締めてやった。「パパと砂遊びに行こうか」

晴太の顔から、ふっと笑顔が消えた。

口をぱくぱくと動かして何かを伝えようとするが、声は一切出ない。

手話で二、三度身振りをしたものの、パパには通じないことを思い出し、ただうつむ...

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