第38章

美月はその遺影を見つめ、ふいに目頭が熱くなるのを感じた。

ぐっと堪える。

儀式が始まった。

まずは昭雄の挨拶から始まり、一族の長老たちが言葉を述べ、黙祷、焼香、そして拝礼と続く。

すべてが厳粛に執り行われ、広間には低い話し声と、時折漏れるすすり泣きだけが静かに響いていた。

美月は座布団の上に正座し、背筋をピンと伸ばしている。晴太も母親の真似をして、小さな体を真っ直ぐにしてきちんとお行儀よく座っていた。

一時間半後。

儀式がようやく終わった。

正座で痺れた足に耐えながら、美月は床に手をついて立ち上がる。

晴人も立ち上がろうとしたが、その動きがぴたりと止まった――

座布団に手...

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