第41章

「君が使わないなら、一ヶ月だけ俺に貸してくれ」

晴人はようやくその言葉を口にした。

「一ヶ月経ったら、必ず返すから」

美月は片方の眉をぴくりと上げた。

「もし、嫌だと言ったら?」

「どうしてそうケチなんだ!」

晴人はほとんど無意識のうちに、苛立った声を荒らげた。

当然、彼自身も後ろめたさは感じている。

その苛立ちは、香織と約束してしまったことへの焦りからくるものだった。

美月は鼻で冷たく笑った。

ケチ? 私が?

この三年間、彼の金などろくに使ってもいないのに、今さらケチだと言うのか。

「晴人、私からブラックカードを取り上げるのは、香織に渡すためでしょ」

冷え切った声...

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