第4章
パーティー当日の朝は六時に起きて、すべてを再確認していた。
偽のDNA鑑定書は完璧だった。同じ封筒、同じレターヘッド。海翔と瑠奈の名前の代わりに、哲郎と篤志の名前に差し替えてある。コーヒーのシミで紙を少し古びさせてさえいた。
スマホが震えた。仁からのメッセージだ。『今日、予定通り行く。息子に会うのが待ちきれないよ』
完璧。
母が来たのは午前八時きっかり。パーティーが始まるのは二時なのに、おかしな話だ。
「飾り付けを手伝いに来たわよ!」母はそう宣言すると、リボンや追加の花が入った袋を抱えてずかずかと入ってきた。
「ありがとう、お母さん。でも、こんなに早く来なくてもよ...
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