母が私の娘のDNA鑑定を偽造した

母が私の娘のDNA鑑定を偽造した

間地出草 · 完結 · 20.3k 文字

1.1k
トレンド
1.2k
閲覧数
326
追加済み
本棚に追加
読み始める
共有:facebooktwitterpinterestwhatsappreddit

紹介

私の母、美園蘭子(みその らんこ)は、娘の初めての誕生日祝いに、まるで凶器のようなものをバッグに忍ばせてやって来た。
もちろん本物の武器ではない──もっと残酷なものだ。
それは、私の娘風間瑠奈(かざま るな)が夫風間海翔(かざま かいと)の子ではないと示す、偽造されたDNA鑑定書だった。

母は、その場に集まった友人や近所の人たち、そしてスマホで撮影している人々の前で、私たち家族を壊そうとした。
そして、彼女の望みは叶った。

海翔は打ち砕かれ、その場でカントリー倶楽部のバルコニーから身を投げた。
私は彼を追い、庭園に広がる血の中で息絶え、母の満足げな笑い声を聞いた。

だが、死は私に贈り物をくれた──七日間の巻き戻し。

今度は準備万端だ。本物のDNA鑑定、汚れた家族の秘密、そして誰も知らなかった実の父親。
母が「父性鑑定」で遊びたいと言うなら──いいだろう。

彼女の家にずっと住んでいた「誰かの隠し子」が誰なのか、知った時の顔が楽しみだ。

チャプター 1

  今日は完璧な一日になるはずだった。瑠奈の初めての誕生日なんだから。でも、母さんが何かやらかすって、わかっておくべきだったんだ。

 そんなわけで、私は美流ヶ丘カントリー倶楽部で、瑠奈のパーティーの準備をしていた。ピンクの風船、白いテーブルクロス、準備は万端。何週間も前から計画してきたんだ。

 でも、母さんの様子がおかしかった。なんていうか、すごく変だった。

 五秒おきにスマートフォンを確認しては、まるでそれが命綱かのように、大きなハンドバッグを手放さない。それに、最近やけにひそひそとした電話をかけていた。

 『何かある。そんな予感がした』

 「おい、大丈夫か?」海翔が歩み寄ってきて、私の肩をさすった。「ちょっとストレス溜まってる顔してるぞ」

 私は肩をすくめた。「ただ、全部うまくいってほしくて」

 彼は私に微笑みかけると、彼の母親の腕の中であーうーと声を上げている瑠奈に目をやった。「きっと喜ぶさ」

 ああ、本当にこの人が好きだ。結婚して三年になるのに、今でも胸がときめく。

 人々が集まり始め、私は嫌な予感を振り払おうと努めた。母さんはいつものように、あちこち動き回って、みんなとおしゃべりしている。相変わらず素敵だ。ブランドもののドレスに、完璧なヘアスタイル。誰もが母さんのことを、最高の「おばあちゃん」だと思っている。

 でも、本当は違うって、私は知っている。

 「さあ、皆さん、選び取りの時間ですよ!」と美智子さんが呼びかけた。赤ちゃんが何かを手に取って、それで将来を占うっていう、あれだ。瑠奈はこれからハイハイして、目に付いたものをつかむことになる。

 私は瑠奈をブランケットの上に降ろした。周りには本、五百円玉の硬貨、おもちゃの聴診器など、小物が散らばっている。瑠奈はきゃっきゃと笑いながら、いろんなものに手を伸ばし始めた。すごく可愛らしい光景だった。

 その時、母さんが一歩前に出た。

 「ちょっと待って、聖良ちゃん。瑠奈ちゃんに選んでもらいたい、特別なものがあるのよ」

 胃がずしりと重くなった。「どういうこと?」

 母さんはあのハンドバッグに手を突っ込むと、一つの封筒を取り出した。病院のロゴが入っている。母さんは笑っていたけれど、それは優しい笑顔ではなかった。

 「これで、この子の本当の父親が誰だかわかるわ!」

 え、何?

 「お母さん、何言ってるの?」私の声が上ずってしまった。

 母さんはまるで舞台の上にいるかのように、部屋中を見渡した。「皆さん、こんな形で知られることになってしまってごめんなさいね。でも、聖良はずっと私たちを騙していたの」

 会場は水を打ったように静まり返った。文字通り、人々の息遣いまで聞こえるほどに。

 母さんは芝居がかった仕草で封筒を開けた。「DNA鑑定の結果、風間海翔は風間瑠奈の実の父親ではないことが証明されました」

 すべてが、崩壊した。

 「聖良……」海翔が私の方を向く。その顔は……ただ、ひたすらに傷ついていた。「嘘だと言ってくれ。俺たちの娘のことで、嘘をついたなんて言わないでくれ」

 「嘘よ!」私はほとんど叫んでいた。「母さんがでっち上げたのよ! 海翔、お願い、私を信じて!」

 でも、彼は私から後ずさりしていく。そして周りの人たちは、スマートフォンを取り出していた。

 「どうして、あんなものをでっち上げるなんて……」美智子さんが囁いた。

 母さんは続けた。「何ヶ月も前から怪しいと思っていたの。時系列がどうにも合わないし。それに、瑠奈ちゃんの目を見てごらんなさい――海翔さんの青い目じゃなくて、聖良と同じ緑色じゃないの」

 人々はもう、このめちゃくちゃな状況をネットに投稿している。通知が雪崩のように増えていくのが見えた。

 「そんなまさか……」海翔は首を振り、バルコニーの方へ歩き始めた。「有り得ない、噓だ」

 「海翔、待って!」私は彼の後を追った。

 バルコニーからは三階下の庭園が見下ろせた。普段はきれいな場所なのに、今はただ恐ろしく見えた。

 「お願い、話を聞いて」私は彼の腕をつかんだ。「母さんは嘘を言ってるの。理由はわからないけど、嘘なのよ。私のこと、わかるでしょ。私がそんなことするはずないって、わかるでしょ」

 彼は荒んだ目で私を見た。「本当に? 今の俺には、何もわからない」

 みんなが私たちの後を追って外に出てきていた。まだ撮影を続けている。母さんの声が、混沌としたざわめきの中で響き渡った。「事を荒立てたくはなかったのだけれど、時には真実を明らかにしなければならないこともあるのよ……」

 海翔は、永遠に感じられる時間、私をじっと見つめていた。その瞳に浮かぶ痛みが、私を殺していく。

 そして彼は、手すりの上に登った。「そっだ、これは、夢だった、目覚めれば、全てが……」

 「やめて!」私は飛びかかったが、もう遅かった。

 彼は、いなくなった。

 あっという間に。

 人々の悲鳴が上がる。誰かに突き飛ばされたのか、それとも、もう立っていられなかったのか。背中に手すりがぶつかり、そして私も、落ちていった。

 『全部、母さんが計画したんだ。私たちを殺すために』

 だが次の瞬間、はっと息を呑んで、私はベッドの上で身を起こした。

 ベビーベッドで瑠奈が泣いている。時計は午前三時を指していた。海翔はすぐ隣で、穏やかで規則正しい寝息を立てている。

 スマートフォンの画面には、二〇二四年三月十五日と表示されていた。

 パーティーの一週間前だ。

 震える手でスマートフォンをつかみ、SNSを開く。そこにあった――昨日の母さんの投稿。プレゼントの包装紙の写真に、「サプライズと秘密」についての、謎めいたキャプションが添えられていた。

 これから何が起こるかなど知る由もない人々からの、幸せなコメントが並んでいる。

 瑠奈の泣き声が大きくなるまで、私はその画面を睨みつけていた。そして、気づいた。

 これは現実だ。私は、戻ってきたんだ。

 前の私だったら、パニックになって母さんに話をしにいって、やめてくれるように懇願しただろう。

 でも、今の私は? 夫が死ぬのを目の当たりにした私は?

 いや。二度とあんなことは起こさせない。

 私には七日間ある。家族を救うための、七日間が。

最新チャプター

おすすめ 😍

つわり発覚!? 禁欲上司に甘やかされすぎて、胸キュンが止まりません!

つわり発覚!? 禁欲上司に甘やかされすぎて、胸キュンが止まりません!

27.1k 閲覧数 · 連載中 · 佐伯綾子
結婚3周年の記念日、私は妊娠検査薬の書き込み(結果)をプレゼントとして夫に贈った。だけど、返ってきたのは1枚の写真――女の胸に添えられた、男の手。その指に光る結婚指輪が、すべてを物語っていた。

それは私の夫の手。――彼は、浮気をしていた。
家族の縁を切った日、兄たちはすべてを失った

家族の縁を切った日、兄たちはすべてを失った

359.8k 閲覧数 · 連載中 · 風見リン
前の人生で両親が交通事故で亡くなった後、長兄は世間体を気にして、事故を起こした運転手の娘を家に引き取った。
公平を期すという名目のもと、兄たちは彼女からリソースを根こそぎ奪い、その尊厳を踏みにじってまで、運転手の娘を支えた。
彼女は兄たちのためにすべてを捧げたというのに、家を追い出され、無残に死んだ。

生まれ変わった今、彼女は人助けの精神などかなぐり捨てた。許さない、和解しない。あなたたちはあなたたちで固まっていればいい。私は一人、輝くだけ。

兄たちは皆、彼女がただ意地を張っているだけだと思っていた。三日もすれば泣きついて戻ってくるだろうと高を括っていたのだ。
だが三日経ち、また三日経っても彼女は戻らない。兄たちは次第に焦り始めた。

長兄:「なぜ最近、こんなに体調が悪いんだ?」――彼女がもう滋養強壮剤を届けてくれないからだ。
次兄:「会社のファイアウォールは、なぜこうも問題ばかり起こす?」――彼女がメンテナンスに来なくなったからだ。
三兄:「新薬の開発が遅々として進まないのはなぜだ?」――彼女が治験をしなくなったからだ。
四兄:「どうしてこんなにつまらない脚本しか上がってこない?」――彼女がもう執筆しないからだ。
五兄:「この義肢は、なぜこんなに出来が悪いんだ?」――彼女が製作をやめたからだ。
六兄:「なぜチームが負けた?」――彼女が脱退したからだ。

兄たちは地に膝をついて許しを請うた。「戻ってきてくれ。俺たちこそが、血を分けた本当の家族じゃないか」

彼女は絶縁状を兄たちの顔に叩きつけ、冷ややかに笑った。
「車が壁にぶつかってから、ようやくハンドルを切ることを覚えたのね。株が上がってから、ようやく買うことを覚え、罪を犯して判決が下ってから、ようやく悔い改めることを覚えた。残念だけど、私は――許さない!」
妻が去り、妊娠を知った俺は、ただ泣き崩れるしかなかった

妻が去り、妊娠を知った俺は、ただ泣き崩れるしかなかった

471k 閲覧数 · 連載中 · 蛙坂下道
鈴木七海は、中村健に好きな人がいることをずっと知っていた。それでも、彼との結婚を選んだ。
しかし、結婚して5年後、彼は離婚を切り出した。その時初めて、彼の想い人が私の父の隠し子(私の異母兄弟)だと知った。
離婚を決意した七海だったが、その時にまさかの妊娠が判明した。
偽物令嬢の逆転劇

偽物令嬢の逆転劇

70.5k 閲覧数 · 連載中 · ひかり
「泥棒女め、今すぐこの家から出て行きなさい!」

実の娘が戻ってきたその日、私はゴミのように家を追われた。
病弱な「お嬢様」の生きる輸血パックとして虐げられ、血を搾り取られ続けてきた日々。用済みになった途端、身に覚えのない盗みの罪を着せられ、婚約者からも冷酷に捨てられた。
元家族たちは、私が「貧しい田舎で野垂れ死ぬ」と信じて疑わなかった。

だが、彼らは何も知らなかったのだ。
私が、世界中のVIPが縋る伝説の名医であることも。
私を迎えに来たオンボロトラックが、実は国家機密級の超高級カスタムマシンであることも。
そして、私の本当の実家が、国さえも動かす世界屈指の超巨大財閥だということも!

「今まで苦労をかけたね、私たちの可愛いお姫様」
生き別れていた超過保護な両親と、各界の頂点に君臨する最強の兄たちに狂おしいほど溺愛されるシンデレラライフが幕を開ける!
一方、大切な「命の恩人」を自ら捨てた元家族たちには、破滅へと向かう絶望の後悔タイムが待ち受けていて!?

虐げられた天才少女が本当の愛と富を掴み取る、逆転ファンタジー、ここに開幕!
彼女を誘惑して、一夜で虜になった

彼女を誘惑して、一夜で虜になった

79.4k 閲覧数 · 連載中 · 月見光
結婚して三年——
彼は毎晩、私を抱きながらも、心はいつも“好きな人”にあった。
私は必死に「今泉夫人」としての役目を果たし、
愛のない結婚を繋ぎとめようとしていた。

けれど、妊娠がわかったあの日——
最愛の夫は私を手術台に押しつけて言った。
「小島麻央、子供とお前、どちらかしか生かせない。」
その言葉で、私の世界は雲散霧消した。粉々になった心を抱えて、私はすべてを捨てて去った。
──再会した時、
私はもう、かつての小島麻央ではなかった。
世界を驚かせるほど、美しく、強く、生まれ変わったのだ。跪く元夫が囁く。「麻央、帰ってきてくれ……」私は微笑んで答えた。「ごめんなさい。もう男には興味ないの。」その瞬間、彼は私を抱き寄せ、低く笑った。
「昨夜の君は、そうは言わなかっただろ……?」
夜に沈む

夜に沈む

6.8k 閲覧数 · 連載中 · 洛陽柱
初恋の相手は、百万ドルと引き換えに私を捨てた。そうして私は、望まぬ政略結婚へと追いやられた。

あれから五年。彼が再び私に会おうとした、その時——夫がそのすべてを知ることになる。
社長、突然の三つ子ができました!

社長、突然の三つ子ができました!

260k 閲覧数 · 連載中 · キノコ屋
五年前、私は継姉に薬を盛られた。学費に迫られ、私は全てを飲み込んだ。彼の熱い息が耳元に触れ、荒い指先が腿を撫でるたび、震えるような快感が走った。

あの忌まわしい夜から逃げるように去った私だったが、ほどなくして三つ子を妊娠していることに気付く。

五年後、医療界の新星として戻ってきた私は、継母、継姉、実の父へ全ての仕返しを誓う。

その時、彼が現れた。三人の小さな自分そっくりの顔をじっと見つめながら、優しく「パパ」と呼ぶよう子供たちを誘う彼。

ふとシャツのボタンを外し、悪戯っぽく笑って言った――

「どうだい、あの夜の熱をもう一度味わってみないか?」
余命宣告された日、帰宅するとベッドに「引き裂かれた愛人の下着」があった

余命宣告された日、帰宅するとベッドに「引き裂かれた愛人の下着」があった

46.4k 閲覧数 · 連載中 · 七海
結婚して5年、夫とは円満だと思っていた。
しかし、運命は残酷だ。

病院で「白血病」という絶望的な診断を受けたその日。
震える足で帰宅した私の目に飛び込んできたのは、夫の裏切りの証拠だった。

私たちの神聖な寝室。
そのベッドの上には、無惨に引き裂かれたレースの下着がわざとらしく残されていたのだ。

それは明らかに、夫の愛人からの宣戦布告。
「あなたはもういらない」と嘲笑うかのような、残酷なマウントだった。

命の期限を突きつけられた日に、愛まで失った私。
絶望の淵で、私はある決断を下す。
天才調香師の復讐

天才調香師の復讐

54k 閲覧数 · 連載中 · 文机硯
私は間違った相手に感情を注いでしまい、クズ野郎とあの裏切り者の女に利用され、彼らは私の仕事の成果まで奪おうと企んでいました。

私は冷笑を浮かべ、そのクズへの復讐を誓いました。

私はある競合会社と契約を結びました。驚いたことに、その会社のCEOは異常な条件を出してきました——私と結婚しなければならないというのです!

それ以来、私はクズを打ち負かし、彼は私を愛おしく大切にしてくれました...実は彼は長年、密かに私のことを想い続けていたのでした。
監禁から1年、捨てられた令嬢は元婚約者の叔父を娶る

監禁から1年、捨てられた令嬢は元婚約者の叔父を娶る

65.7k 閲覧数 · 連載中 · 鈴木楓花
監禁から1年。ようやく帰宅した今井心晴を待っていたのは、変わり果てた日常だった。
家族は心晴を探そうともせず、あろうことか姉の今井優奈のために盛大な誕生日パーティーを開いていた。
しかも、その横には心晴の元婚約者の姿が……二人は婚約していたのだ。
しかし、心晴はただの被害者ではなかった。
彼女は人知れず巨額の資産と強大なコネクションを築き上げていたのだ。
真実を知った心晴は、復讐の狼煙を上げる。
彼女が選んだ新たなパートナーは、なんと元婚約者の叔父だった。
「これからは私のことを『おばさん』と呼ぶのよ、優奈!」
婚約破棄後、私はヤクザの組長と結婚した

婚約破棄後、私はヤクザの組長と結婚した

61.5k 閲覧数 · 連載中 · やもり
裏切りと陰謀が渦巻く世界で、妃那(えな)は突然の誘拐事件に巻き込まれる。
救いの手を差し伸べたのは謎めいた男・葉夜(かなや)だったが、彼の真意は読めない。
一方、妃那の宿敵であり自信家の祈葉(いのか)は、自らの美貌と魅力を武器に黒社会の頂点を目指すが、
思いもよらぬ残酷な試練に追い込まれていく。
誤解と嫉妬、愛と憎しみが絡み合い、
それぞれの思惑がやがて一つの危険な運命へと収束していく――。
別人として再会した元夫に、なぜか二度目の熱い誓いを迫られています

別人として再会した元夫に、なぜか二度目の熱い誓いを迫られています

5k 閲覧数 · 連載中 · ^野田恵^
顔も知らぬ夫との、跡継ぎを残すためだけの冷酷な「契約結婚」。
3年間、一度も交わることのなかった夫婦関係の中で、夏目千尋は亡き母の遺品を取り戻すため、ある危険な賭けに出る。

会員制クラブで泥酔した男、神崎雅臣。
目的のため、彼をベッドへと誘い、一夜の情熱を共にした。千尋にとっては、それきりの割り切った取引のはずだった。……その男が、実は「自分の夫」であるとも知らずに。

その後、彼女は偽名「アンナ」を名乗り、有能なビジネスパートナーとして彼の前に再び現れる。
大胆で挑発的、自分の思い通りにならない彼女に、雅臣はいつしか狂おしいほどに惹かれ、その心を囚われていく。目の前で自分を翻弄する不敵な美女が、まさか自宅に放置している「自分の妻」だとは夢にも思わずに。

冷え切った関係に終止符を打つべく、テーブルに置かれた離婚届。
しかし、予期せぬ「妊娠」が、二人の隠された関係をすべてひっくり返す。

始まりは、冷徹な利害の契約だった。
裏切りと欺瞞のゲームの果てに、先に愛の底へ堕ちたのは、一体どちらなのか――。