21。神のような社長グローリー

エマラ・ストーン

まずは一階から。ベラが社員IDの使い方を実演してくれる。入館ゲートのロボットは、通るたびに口説いてくる仕様らしい。

『まあ、変じゃないか。なんたって、ここのボス自身が口説きの王様なんだから!』

二階へ上がると、私がほとんどの時間を過ごすことになるであろう場所を案内された。カフェテリアだ。

ワンフロア全体がAIボット専用になっていて、食事を運んだり、ジュースを作ったり、シェイクを混ぜたり、あるいはラーメンを一杯作ったりしている。

『ここで料理してる人間はいるのかしら?』

「ここではミールカードを使ってポイントを交換できます。皆さんはインターンなので、初期ポイントは三〇〇〇...

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