28。ペイシェンス・オブ・ア・ウルフ

エマラ・ストーン

『お望みのままに、お姫様。一度に全部使っちゃダメだよ ;)』

この救いようのないサイコパス!

昨日ダコタには、花よりお金の方がいいって言ったのに、あの歩く変人は文字通りに受け取って、五ドル分の小銭の束を送りつけてきた。それで今じゃ、金持ちのシュガーダディ気取りだ。

あーもう! なんで私の周りには、金的を食らわせたくなるようなムカつく男ばっかり現れるわけ?

「エマラ! 行くわよ?」ステイシーが丁寧に尋ねてくる。

「えっと……どこへ?」私は彼女を見て瞬きをした。

「会議にだ」そばに立っていたハーディックが、タブレットをタップしながら答える。

うげっ! あの極悪非...

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