39。タイラント・キング・オブ・アスワイプ

エマラ・ストーン

「開けてみればわかるよ」ダコタが穏やかな笑みを浮かべて答える。

『超絶怪しい』

この男が前回ピンクの袋で何かをくれたときは、中身はどスケベなランジェリーだった。今回はどんな変態チックなモノを詰めてきたんだろう?

私の頭はあらゆる可能性を相手にロシアンルーレットを始める。一体、何を隠してるの?

『それに、なんでこんなに綺麗にラッピングしてあんのよ?』

視線をサイコな上司に向ける。彼は自分の頭より背もたれが高い椅子にゆったりと腰かけ、私をじっと観察している。

私の反応を待っている。……ってことは、この箱の中身が何であれ、私が開けるのを死ぬほど見たがってるってことだ。...

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