第186話

カミラ

「でも、君の柔らかい肌に私のイニシャルを刻んだ方が、ずっと綺麗に見えると思うよ」アドリアーノはニヤリと笑いながら、これを全て受け入れるのに必要な時間をくれた。彼はゆっくりとベッドに戻り、再びナイフを私の胸元に置いた。

あまりの冷たさに小さく息を吸い込んでしまった。彼がベッドに戻ってきたとき、今度はシャツを着ておらず、ベルトは半分ほどほどけていた。彼の存在がもたらす温もりで私の体が熱くなり、下唇を噛む私の動きを彼は目で追っていた。私の腰は動こうとしたが、またがれているので止まってしまう。しかし、私をもじもじさせたのはその行為ではなく、彼が取り出して低い設定にしていた小さなバイブレータ...

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