第304話

第304章:名前を喘いでほしい

グレゴリオ

カミラはもっと欲しがっていた、私もそうだった。だが、欲しいものと必要なものは時に別物だ。彼女が今必要としているのは、アフターケアと安らぎだ。彼女を腕に抱きしめていればいるほど、ある考えが私の心に熱く浮かんだ。今までやったことのないことだが、この状況を完璧に解決できるかもしれないことだ。

「君が何を望んでいるか分かるよ、ベイビードール。そしてそれをあげるつもりだ」私はそう言いながら、彼女をクローゼットまで連れて行き、柔らかいローブを彼女に巻きつけた。

彼女の顔には依然として困惑の表情が浮かんでいた。ふわふわのローブを見下ろし、それからベッドの方...

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