第147章 おめでとう、また子供ができたね

「何しに来た?」

西園寺昴が雪代梨乃を歓迎していないのは、誰の目にも明らかだった。

しかし雪代梨乃は怒るどころか、余裕の笑みを浮かべた。

「青羽の案件、落としたんでしょう? だから私が代わりに新しい案件をまとめておいたわ。少なくともこれで、あなたと白石さんの苦労が水の泡になることはないはずよ」

そう言うと、彼女は白石凛を値踏みするように一瞥した。

二人が顔を合わせるのは五年ぶりだ。

以前、白石凛と雪代梨乃の間にそれほど深い接点はなかった。

だが今、白石凛は彼女から明確な敵意を感じ取っていた。

このタイミングで現れ、わざわざあのような口を利く。それは明白な「所有権の主張」に他な...

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