第152章 彼女はすでに結婚している

空港を出て間もなく、金安秋奈が迎えに来た。

彼女は白石凛を見るなり、微笑んだ。

「白石さん、また顔色がよくなりましたね」

「まずは食事に行きましょうか。そのあとで開廷のことについて打ち合わせをしましょう。順調にいけば、半月後には開廷できるはずですから」

「はい、お願いします」

白石凛が答え終わると同時に、それまで黙っていた黒木蓮が口を開いた。

「義姉さんと兄貴は、いつ港エリアに戻るんだ?」

「すべて終わってからよ」

金安秋奈はそう言うと、自然な流れで黒木蓮と話し始めた。まるで白石凛の存在など忘れてしまったかのように、二人の会話は弾む。

白石凛の視線は二人の間を行き来し、ふと...

ログインして続きを読む