第164章 お前はアウトだ

西園寺昴の呼吸は荒くなり、まるで砂漠を彷徨う旅人がオアシスを渇望するかのような眼差しで、少し離れた場所にいる白石凛を見つめていた。

ほんの数日会わなかっただけだというのに、彼にはそれが一世紀もの隔たりに感じられた。

だが、視線の先にいる白石凛の瞳には、かつてのように彼だけが映っているわけではなかった。それどころか、彼女は黒木蓮と談笑している。二人はデザイン画を手に持ち、互いの肩が触れ合いそうなほど親密な距離にいた。

あんなにも光り輝く白石凛を、彼は見たことがなかった。確かに以前より痩せてはいたが、その瞳に宿る力強い輝きは、結婚生活を送っていた数年間、一度として見せたことのないものだった...

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