第180章 もう妄想はやめろ

西園寺昴の目には、彼と白石凛が離婚という結末に至った元凶は、すべて神田ミユにあると映っていた。

彼は骨の髄まで、神田ミユを憎悪していたのだ。

だからこそ、彼女の口から「あなたの妻になりたい」などという妄言を聞いた瞬間、理性の糸が完全に切れた。

西園寺昴は神田ミユの細い喉を怒りに任せて鷲掴みにした。肺の中の空気が急速に薄れ、ミユの視界が暗転していく。

彼女は本能的に西園寺昴の手を叩き、必死に逃れようともがいた。

神田ミユが「もう死ぬ」と絶望したその瞬間、西園寺昴はパッと手を離した。

ミユの顔は鬱血して真っ赤になり、ぜえぜえと大口を開けて酸素を貪った。その姿はこれ以上ないほど無様だっ...

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