第184章 神田家の人間を調査する

「悪いわね、アンナ」

白石凛は無意識に礼を言った。

アンナはあっけらかんとして答える。

「水臭いこと言わないでよ。何かわかったらすぐに教えるから」

調査をアンナに託した後も、白石凛の胸中には一抹の不安が澱(おり)のように沈殿していた。

そんな折、年村リリから着信が入る。

白石凛の思考は現実に引き戻された。二秒ほどの葛藤の末、彼女は通話ボタンを押した。

「何か用?」

「何かって何よ! 白石凛、あんた母親をなんだと思ってるの? またどこほっつき歩いてるわけ? あんたがしでかした不始末のせいで、西園寺家からクレームが来てるのよ、分かってんの!?」

白石凛が口を開くや否や、年村リリ...

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