第20章 君に約束する

白石凛は、顔に降り注ぐ朝陽によって目を覚ました。

手首を縛り付けていた拘束具の感触が消えている。彼女は信じられない思いで自分の手を見つめた。

立ち上がり、ドアを押してみる。鍵も掛かっていない。

一体どういうことだ。西園寺昴が改心でもしたというのか。

部屋を出て階下へ降りると、西園寺昴がダイニングテーブルについていた。

テーブルの上には色とりどりの朝食が並べられ、西園寺昴の前の皿にはサンドイッチが載っている。

一瞬、ここ数日の出来事はすべて夢だったのではないかと錯覚した。

まだ神田ミユが子供を宿す前の、あの平穏な日々に時間が巻き戻ったかのような光景だ。

手首に残る赤い痕跡と、身...

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