第245章 天才デザイナー

竜本進介の言葉は、白石凛に強烈な不快感を植え付けるには十分だった。

「あの多忙な黒木蓮が、まさか早朝からわざわざ祖父のチェスの相手をしに来るとはね」

何気ない口調でありながら、その一言一言が鋭い刃となって心に突き刺さる。

「白石さん。過ちを犯した人間は、それ相応の教訓を受けるべきだと思いませんか?」

竜本進介の表情がふと真剣なものに変わり、じっと白石凛を見据えた。

「つまり、昨日の早朝、レンがわざわざ竜本のお爺さんのチェスの相手をしに来たのは……」

すべては、玉島家のため。

「まあ、白石さんがそこまで気に病むことはありませんよ。所詮、商人が最も重んじるのは利益ですから」

竜本...

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